ツアー概要
専門家の解説を聞きながら福岡を代表する建築を訪ね歩き、
建築と都市や環境との関係性を発見できるツアーです。
FAFの前身であるMATfukuokaで2009年から開催してきた、「MAT(福岡近現代建築ツアー)」がパワーアップして戻ってきました。
福岡の代表的な建築群を、専門家のわかりやすい解説を聞きながら巡っていきます。
ツアーが終わる頃には、見なれた街並みが一味違って見えてくるはずです。
|特別コースについて
特別コースにはバスツアーとクルーズの2つを企画しました。
バスツアーは貸し切りバスに乗って複数のエリアを訪れて建築見学、
クルーズはマリエラという船に乗って博多湾から都市景観や都市の歴史を食事つきで楽しむというもので、
今年から新たに加わった新しいコースです。
2日間で68名が参加するなど人気のツアーですぐに定員でいっぱいになりました。
|参加者の声
・学生さんの説明がわかりやすく好印象でした。
・参加して都市の歴史や港の様子が勉強できた。
・パネルでの説明も非常に分かりやすかったです。そんなに専門用語もなくてすんなり理解できました。
・施設について何でも知っていて、いろいろなるほどと思うことがありました。
・学生が一生懸命なところに感動しました。
・丁寧で聴き取りやすくわかりやすかった。
・建築の知識がない私でも、とても興味を持ちやすい分かりやすいガイド、解説でした。
・隅々まで細かいコメントでとても楽しめました。
・ガイド付きだと建物への理解がより深まります。
・スムーズな進行と分かりやすい解説で50分があっという間でした。
・学生さんのいろんな気遣いがよかったです。
・若いガイドの方と教授の組合せとフォローがよかった。
|ガイドした学生の声
●福岡銀行のツアーガイドに参加して
僕は福岡銀行本店をガイドすることになりました。実際にガイドをしてみて分かったのが参加者の皆さんが興味津々で耳を傾けてくださっている事、そして建築をもっと知りたいという知識欲が非常に高い事でした。特に地下の壮大な木造のホールに案内したとき、参加者の皆さんが『わぁーすごい』と声をそろえて非日常の空間を見渡されていたのが印象的でした。ガイドをしていくうち、お年寄りから小学生まで、不思議とみんなが笑顔になっていくのです。これも建築のちからなのでしょうか。自分を含め、このイベントが無かったら、いつも見慣れたこの建築の地下にこんな素敵なホールがあるなんて知る由も無かったし、設計者の黒川紀章が込めた様々な想いに触れることもありませんでした。身近でいつしか空気のような存在になってしまうけど、知ろうとすればするほど、また新しい発見があり、再び新鮮さを取り戻すのが建築の不思議な所の一つだなと改めて思いました。建築に詳しくなくても、『あぁーあの銀行ね』となる鮮烈なフォルム。そして憩いの場として愛される大きなピロティ。今回のイベントを通じて市民の皆さんがこの建築について色んな事を再発見し、前よりすこしでも街の風景が変わって見えたなら…それってとても素敵なことだなぁと思います。このMATfukuokaというイベントに参加できたことは自分にとっても大きな経験になりました。次回もぜひ参加したいです。(九州大学 中土居)
●ネクサスワールドのツアーガイドに参加して
今年から新たな企画として行われたバスツアーでしたが、参加申込み期間が終わる前に定員に達し人気のツアーとなりました。8月の炎天下の中、九州大学箱崎キャンパス、ネクサスワールド、アイランドシティ中央公園というほぼ屋外の大変過酷なツアーだったので、参加者の体調を一番に考えてツアー内容を考えました。しかし、私たちの想像以上に参加者のみなさんは元気で、最後まで熱心に私たちのガイドに耳を傾けて下さいました。帰りのバス車内では、さすがにお疲れのようでしたが、半日をかけてさまざまな建築に触れてバスを降りて行かれる参加者の方々は充実感に満ちた表情をしておられました。いつもは大学で学んでいる建築を、今度は人につたえる立場になることで、専門用語をなるべく使わないような工夫をしたり、一般の方が興味を持ちそうな内容を考えたり、図を用いて説明したりして、普段とは違う目線で建築に触れることができました。知識の浅い、不慣れなガイドでしたが、サポーターの方の分かりやすい解説を付け加えて頂いて、成り立ったツアーだと思います。ガイドを通して感じた自分の勉強不足をこれからの学生生活で少しずつ払拭していけるように、そして一般の方にもっと建築の素晴らしさ、面白さを伝えられるように、日々精進していこうと思います。(九州大学 佐藤)