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2019年10月19日(土)

MAT 2019 Oct. - 福岡市美術館 –

今回のスポットツアーは、2年半の休館を経て2019年3月にリニューアル

オープンした福岡市美術館を回りました。
ツアーは、福岡市美術館を構成する4つの展示棟や14,000㎡もの広大な床面積の話から前川建築特有の打込みタイルと一般的なタイル貼り、コンクリートの打設方法との違い、また2階エントランス・ロビーへと人々をいざなうエスプラナードと呼ばれる散策路の視線誘導方法など福岡市美術館の魅力を説明しました。
 2階エントランス・ロビーから内部へと入り、大きなガラス開口を介して外部と連続するアーチ形のかまぼこ天井・庇や、壁の打ち込みタイル、320角の床タイルといった一体感をもたせた意匠の話、照明は元の器具を磨き上げLED化するなど、一見どこをリニューアルしたかわからない程に、前川國男の設計意図が大切にくみ取られ忠実に再現されています。ツアーの一部では設計者前川國男の経歴や、福岡市美術館以外の作品との共通点や作品の見方なども説明され、ツアー参加者の皆さんも興味を持って説明を聞かれていました。今回のツアーでは特別に屋上に上がることができました。高さ制限の15mという縛りがある中で、建てられた福岡市美術館は周辺の木々よりも高さが低く抑えられ、また大濠公園に対して開かれたエスプラナードを屋上から眺めることで福岡市美術館と大濠公園の一体感をより味わう体験ができるツアーとなりました。

文:鈴木秀典(活動会員)

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ツアーデータ

見学先  : 福岡市美術館
設計者  : 前川國男
施工   : 戸田建設
改修設計 : 梓設計
改修施工 : 大林組
開催日  : 2019年10月19日(土)
時間    : 10:30~11:30
参加者 : 16名
参加費 : FAF会員 500円、メール・一般 1,000円

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